「やりたい!」想いが重なること
豊岡スマートコミュニティ推進機構(通称:TSC)の「たいちょー」と申します。
TSCが開催している、こんなことが「やりたい!」という想いを持つ地域の方たちを応援するイベント「みんな×エール」。 2024年度から始まったこのイベントは、ありがたいことにこれまでに10回を数え、僕はそのすべての回に参加しています。
「みんな×エール」では、プレゼンターが取り組みやその背景にある想いを発表し、参加者が一緒にアイデアを考えたり、交流したりしています。
僕にとっても、地域で活動する方たちの「やりたい!」を知る機会になっています。
今回は、そんなプレゼンターの二人と一緒に、2026年10月24日(土)、豊岡短期大学の学園祭でブース出店を行った中で感じたことを書きたいと思います。
ちょっとした、自分にもできることとして
豊岡短期大学は豊岡にキャンパスを構える大学ですが、実は僕は大学のことをあまりよく知らず、学園祭「和花季ひろば」にも足を運んだことはありませんでした。
ですが、仕事を通じて大学の方と知り合いになり、「もっと地域と関わりが持てたら」という想いを感じる機会がありました。
地域の方にもっと学園祭へ来てもらいたい。そして、地域で活動する方たちと一緒に学園祭をつくっていけたら。
そんなお話を聞く中で、僕にも何かできないかなと思いました。
お話を聞くと学園祭には、なんと約500名もの方が来場されるとのこと。
しかも、この大学には「こうのとり認定こども園」が併設されており、子育て世代のファミリーがたくさん訪れます。
そこで、僕にもできることとして、知っているキッチンカーやブースの出店者さんたちを、紹介させていただくことになりました。
みんな×エールで知り合ったメンバーでチームを結成
その出店者の一人が、豊岡市日高町で探究学習塾「ENDY」を経営されている亀山さん。ENDYでは、子どもたち一人ひとりが持つ好奇心を大切にしています。
亀山さんと関わっていると、子どもたちの「気になる」「面白そう」という気持ちを大切にしながら、「やりたい!」を引き出すのが本当にうまいなと感じます。
子育て世帯向けのイベントを面白くしたいと思った時などに、僕の中で真っ先に頭に浮かぶ方です。
亀山さんは、但馬信用金庫を会場に行った「みんな×エール」第6回のプレゼンターでした。
子どもたちが自ら「やりたい!」と思えることを、見つけたり、実現させたりする機会をこの地域に増やしたいという想いを持っている方なので、「今回の出店にぴったりだ!」と確信していました。
<第6回みんな×エールで、子どもたちの探究活動について発表するENDYの亀山さん>

「でも、亀山さん一人で出店するとなると、人手があったほうがやりやすいはず……。誰か一緒に『やりたい!』と思ってくれる人はいないかな?」
そう考えていた時、ふと思いつきました。
そうだ! 「みんな×エール」の第10回で、「地域の人たちと自分らしく関わりたい!」という想いをプレゼンしてくれた、芸術文化観光専門職大学2年の北尾さんがいる!
確か、大学の実習でキッザニアに行ったりしているほど、子どもと関わることが好きだったはず。
<第10回みんな×エールで、地域との関わりへの想いを発表する北尾さん>

さっそく声をかけてみたところ、「ぜひ関わってみたい!」と快諾してくれました。
最初は、大学と出店者さんをつなぐつもりだった僕ですが、打ち合わせを重ねるうちに、いつの間にか自分もアイデアや意見を出していました。
「こんな風にしたら面白いんじゃないか」「来てくれる人に楽しんでもらいたい」
話しているうちに、僕の中にも、そんな想いが生まれていたのだと思います。
気づけば言い出しっぺの僕もブースメンバーに加わり、当日は「亀山さん・北尾さん・僕」の3人で迎えることになりました。
子どもも大人も夢中になる姿
当日僕たちがやったのは「チリモンさがし」。 亀山さんが以前から行っている、チリメンの中に混ざった小さな生き物たちを探す遊びです。
チリモンとは、チリメンモンスターの略で、チリメンの中の小さな生き物などをモンスターと表現しています。
子どものころ、チリメンの中から小さなカニやエビを見つけた時のあの嬉しさ。大人になってもワクワクしますよね。
当日は、3人がそれぞれの役割で協力しながら、訪れる親子を迎えました。
会場では、子どもたちの興味の持ち方が本当にさまざまで、見ていて飽きませんでした。
大きなものばかり探す子。一種類だけをひたすら集める子。レアな生き物を狙う子。細かく分類する子、綺麗に並べてみる子……。
子どもって、本当に多様です。
「やりたい!」という気持ちのままに楽しむ時の原動力は、本当にすごい。
中には1時間近くも熱中する子や、一緒に本気で夢中になる親御さんの姿もありました。
<豊岡短期大学の学園祭で、チリモンさがしを楽しむ親子>

ブースにはほぼ途切れなくお客さんが来てくださり、帰り際には自然と「楽しかったね!」という声がたくさん聞こえてきました。
「今日ここに来てくれた人たちに、良い時間を届けられたな」と実感した瞬間でした。
そんな中で、亀山さんや北尾さんの生き生きとした表情も印象に残っています。
きっと僕も、同じような顔をしていたのだと思います。
お客さんに楽しんでもらえた嬉しさや、やってよかったという気持ちを、二人と共有できたように感じました。
「やりたい!」が重なると、未来はもっと面白くなる
今回、いろいろな「やりたい!」という想いが重なり合ったと感じました。
大学の方の想いを聞いて、亀山さんが思い浮かび、そこに北尾さんも加わってくれた。
最初は紹介するだけのつもりだった僕も、いつの間にか、一緒につくることを楽しんでいました。
ちょっとでも助けになることができれば。
そんな僕の小さな気持ちも、二人と話したり、一緒に動いたりするうちに、「自分もやりたい!」という想いになっていたのかもしれません。
振り返ると、3人の中に「子どもたちに楽しんでもらいたい」という共通の想いがあったのだと思います。
その想いでそれぞれの役割で協力するうちに、自然と「共創」が生まれていた。僕には、そんなふうに感じられました。
そして、お客さんに楽しんでもらえた喜びを、二人と一緒に感じられたことが、僕にはとても嬉しかったです。
「また、この二人と何かやってみたい」
そんな気持ちになりました。次はどんなことができるだろう。そこに、また誰かが加わったら、どんなことになるだろう。
「みんな×エール」で知った一人ひとりの想いが、今回、こんな一日につながりました。
誰かの「やりたい!」に関わることで、自分の中にも「やりたい!」が生まれる。こうして、この先も何かが広がっていくのかもしれない。
そんな予感のする、充実した一日でした。


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