第10回みんな×エール開催レポート
- 豊岡スマートコミュニティ推進機構 TSC

- 7月29日
- 読了時間: 10分
思いを知ることが、応援のはじまり。

こんにちは!豊岡スマートコミュニティ推進機構のまつじゅんです! 2026年7月16日、豊岡稽古堂で、地域で活動する人の思いをみんなで応援するイベント「第10回みんな×エール」を開催しました。
当日は57名の方にご参加いただき、会場はほぼ満席。
社会人や大学生、高校生だけでなく、今回は中学生も参加してくれて、これまで以上に幅広い世代が集まる回となりました。
豊岡には「こんなことをやってみたい」「このまちをもっと元気にしたい」と、それぞれの思いを持って活動している人がたくさんいます。
みんな×エールは、そんな人たちの取組みを紹介するイベントです。
でも、僕たちが本当に届けたいのは、取組みそのものではありません。
「なぜ、その活動をしているのか。」
「どんな思いで続けているのか。」
その人の思いの根っこを知ってもらうこと。
その思いに触れたとき、「応援したい」「もっと知りたい」「一緒に考えたい」という気持ちが自然と生まれる。
そんな空気をつくることを、みんな×エールでは一番大切にしています。
今回も、そんな思いを持った3名のプレゼンターが登壇してくれました。
第10回という節目
2024年4月にスタートしたみんな×エールも、今回で第10回。
この節目に合わせて、これまで登壇してくれたプレゼンターのプロフィールシートを作成し、会場入口に展示しました。

これまでに登壇してくれたプレゼンターは、延べ28名。
改めて並べてみると、本当にいろんな人がこの場で思いを語ってくれたんだなと実感しました。
学生、地域おこし協力隊、市役所職員、看護師さん、塾の先生、図書館職員、お店の店長…
肩書きも活動内容もバラバラです。
でも、みんなに共通しているのは、「豊岡をもっと面白くしたい」「誰かの役に立ちたい」という思い。
このボードを見ながら、「こんなにたくさんの人が、この場で勇気を出して思いを語ってくれたんだな」と、ちょっと感慨深い気持ちになりました。
今回のリード(進行役)
今回の進行は、おなじみまつじゅんと、豊岡市役所DX・行財政改革推進課の伊崎さん。
伊崎さんは、第7回みんな×エールでプレゼンターとして登壇してくれて以来、このみんな×エールの運営にも本格的に関わってくれています。
伊崎さんがよく話してくれるのが、
「みんなでプレゼンターを応援する、この優しい雰囲気が大好きなんです。」
という言葉。
今回も、その"みんな×エール愛"があふれる進行で会場を温かく包み込み、第10回がスタートしました。

人生を変える何かに出会えるかもしれない場所
プレゼンのトップバッターは、一般社団法人POSTに所属し、城崎国際アートセンター(KIAC)で活動する高木沙羅々さん。

高木さんは、KIACがどんな場所なのか、そしてそこで働く中で感じている魅力について話してくれました。
アートって、こう感じなきゃいけないという正解はありません。
何も感じなかったとしても、それも一つの受け取り方。
だからこそ、自分の感性のままに楽しめる。
そして、必ず何かを得られる保証はないけれど、普段の生活では出会えない、自分の人生を変えるような何かに出会えるかもしれない場所。
高木さんは、KIACをそんなふうに表現してくれました。
僕自身、KIACの存在は知っていました。
でも、どんな場所で、どんな思いを持った人たちが働いているのかは知りませんでした。
だからこそ、高木さんの話を聞いて、「よく分からない場所」だったKIACが、「何かに出会えるかもしれない場所」に変わったような気がしました。
気がつけば、今度行ってみようかなって思ってたんです。
きっと僕と同じように、KIACとの距離が少し近づいた参加者さんも多かったんじゃないかなと思います。
アイデア出しでは、
「どうすれば、もっと気軽にKIACへ足を運んでもらえるだろう?」
をテーマに、たくさんのアイデアが飛び交いました。
高木さんのヒントになるアイデアはもちろんですが、一緒に考える時間そのものが、参加者とKIACとの距離を縮めていたように感じます。
「知ること」が「ちょっと行ってみようかな」に変わる。そんな時間になっていました。
せっかく豊岡に来たんだからもっと豊岡を好きになりたい
2人目のプレゼンターは、芸術文化観光専門職大学2年生の北尾惟代さん。

「皆さんは、芸術文化観光専門職大学の学生にどんなイメージを持っていますか?」という問いかけからプレゼンが始まりました。
地域で活動する学生と出会う機会が多いこともあって「行動力がある」「活動的」というイメージを持っている人も多いと思います。
でも北尾さんは、
「そうじゃない学生もいます。それが私です。」
と、自分のことを話してくれました。
地域とのつながりを求めて豊岡へ来たものの、活動的な友達の背中を見ながら、なかなか一歩を踏み出せなかったこと。
そして、本当に求めていたのは、何かの活動を通したつながりではなく、もっと気軽に、もっと自然に地域の人と話せるような関係だったこと。
「せっかく豊岡に来たんだから、もっと豊岡を好きになりたい。」
そんな素直な思いを、参加者のみんなに届けてくれました。
僕はこの話を聞きながら、「居場所」の存在ってすごく大事なんだなと感じました。
それは、何かの活動をしているときだけの関係ではなく、なんとなく顔を出したくなる場所だったり、肩の力を抜いて過ごせる人とのつながりだったり。
そんな「ここなら自分らしくいられる」と思える居場所があることが、大学生に限らず県外から豊岡へ来た人たちが、このまちで暮らし続けたいと思える理由の一つになるんじゃないかなと思いました。
アイデア出しでは、
「こんな交流の場があったら参加してみたい!」
をテーマに、たくさんのアイデアが飛び交いました。
イベント後、北尾さんは「もっと同世代の学生にも、この発表を聞いてほしかった」と話してくれました。
さらに「もっと芸観大生にも参加してほしい」とも話してくれました。
大学生が自分の感じていることや思いを地域の人たちに届ける機会になる。
そして大学生にとっても、豊岡にはどんな人がいて、どんな思いを持って活動しているのかを知ることができる。
みんな×エールは、大学生と地域がお互いを知り、つながるきっかけとしても、とてもいい場だと感じてくれたそうです。
日本にわずか2.2%しかない在来種「赤花そば」を未来へ
プレゼンターの3人目は、但東町にある「赤花そばの郷」の店長を務める河野希咲さん。
河野さんは、赤花そばの魅力と、それをこれからも残していきたいという思いを話してくれました。

河野さん自身、但東町で育ったものの、子どもの頃はその価値を深く意識していなかったそうです。
ところが、大人になって改めて食べたとき、そのおいしさにびっくり。
「深い味わいがあって、ほんのり甘くて、香りも豊かで…」
河野さんのお話にも実感がこもってるし、スライドのそばの写真はおいしそうだし… 発表の時間がちょうど19時半頃だったこともあり、みんな一気にお腹が空いたことだと思います。
でも、赤花そばの魅力は、味だけではありません。
日本で流通するそばのうち、在来種はわずか2.2%。
その貴重なそばが、豊岡で約400年にわたって守られてきたこと。
さらに、生産、加工、提供までを一貫して行う6次産業として、畑からお皿の上まで、地域の中で丁寧につないでいること。
そして、その味を支えているのが、長年磨かれてきた職人さんの感覚と技術です。 ただ、その技を持つ人は、現在、河野さんの師匠にあたる職人さんただ一人とのこと。
豊岡は、絶滅危惧種のコウノトリを野生復帰させたまちですが、赤花そばの味を支える職人さんも、かなりのレッドライン!
この技は、絶対に守っていかなければいけません。
河野さんは今、その技を受け継ぐために、日々修業を続けています。
アイデア出しのテーマは、
「赤花そばの魅力を知って『行きたい』と思った人が、実際に足を運ぶための最後の一押しは何?」
距離というハードルを飛び越えるための、楽しいアイデアや、ちょっと奇抜なアイデアもたくさん飛び交い、会場は大いに盛り上がりました。
赤花そばのおいしさだけでなく、その背景にある歴史や技術、そして河野さんの誇りまで知ることで、「こんなすごいものが豊岡にあったんだ」と感じた人も多かったんじゃないかなと思います。
みんなのエールがプレゼンターの力になる
みんな×エールでは、プレゼンターが一方的に話して終わることはありません。
会場には、「この人を応援したい」「頑張ってほしい」という空気が自然と生まれて、その思いはプレゼンターにもちゃんと届いています。
今回、プレゼンが終わるたびに、参加者のみなさんには小さな付箋に応援メッセージを書いてもらいました。
その付箋を大きなビニールシートに貼り、最後は“応援マント”としてプレゼンターへプレゼントしました。

イベント後、高木さんは、そのマントに書かれた言葉を読んで、「自分の思いがちゃんと届いたんだと実感できて、すごくうれしかった」と話してくれました。
今もその応援マントは、KIACに大切に飾ってくれているそうです!
北尾さんは、本番前、本当に緊張していたそうです。
でも、いざ参加者の前で話し始めると、みんなが温かい目で見守ってくれていることが伝わってきて、少しずつ緊張がほぐれていったと話してくれました。
きっと会場には、北尾さんの思いを応援する気持ちだけじゃなく、
「緊張してるけど、頑張れ!」
という気持ちもいっぱいに広がっていたんだと思います。
そして河野さんは、発表をしながら、参加者のみなさんがどんどん赤花そばに興味を持ち、「食べてみたい」と思っていることが伝わってきたそうです。
自分が大好きで自信を持っている赤花そばの魅力が、目の前のみんなに届いていく。
その瞬間を感じられたことが、とても嬉しかったと話してくれました。
さらにイベント後には、実際に赤花そばの郷を訪れた参加者が何人もいたそうです。
プレゼンを聞いて生まれた「食べてみたい」が、実際の行動につながったことが、僕もすごく嬉しかったです。
応援は、拍手や言葉だけではありません。
真剣に話を聞くこと。
うなずくこと。
一緒にアイデアを考えること。
「もっと知りたい」「行ってみたい」と感じること。
その一つひとつが、プレゼンターにとって大きなエールになっているんだと思います。

知ることで見え方が変わる
城崎国際アートセンター、芸術文化観光専門職大学の学生、赤花そば。
どれも、その存在は知っていたという方は多かったと思います。
でも今回のプレゼンを通して、
「そんな思いを持って働いている人がいるんだ。」
「そんなことを感じながら豊岡で暮らしている学生もいるんだ。」
「豊岡に、こんなに誇れるそばがあったんだ。」
そんなふうに、今までとは少し見え方が変わった人も多かったんじゃないでしょうか。
みんな×エールで大切にしているのは、取組みそのものを知ってもらうことだけではありません。
取り組む「人」の思いを知ってもらうことです。
その人の思いを知ることで、取組みとの距離がぐっと近くなる。
思いを知ることで、「もっと知りたい」「応援したい」そんな気持ちが自然と生まれる。
今回のみんな×エールでも、そんな変化が会場のあちこちで生まれていたように感じました。


「ちょっと気になる」が、大きなエールになります
今回も、3人のプレゼンターが勇気を出して、自分の思いを語ってくれました。
そして、その思いを受け取った参加者のみなさんが、一緒に考え、たくさんのエールを送ってくれました。
みんな×エールをつくっているのは、プレゼンターや運営だけではありません。 会場に足を運び、話を聞いて、一緒に考えてくれる参加者のみなさんも、この場をつくる大切な一人です。
参加するために、特別な何かは必要ありません。
「ちょっと面白そう」「どんな話が聞けるんだろう」「一度行ってみたい」
そんな気持ちだけで十分です。
その小さな興味が、プレゼンターにとっては大きなエールになります。
次回のみんな×エールは、2026年12月の開催を予定しています。
初めての方も、お一人での参加も大歓迎です。ぜひ次回は、会場でプレゼンターの思いに触れ、一緒にエールを送ってください!
今回のプレゼンターや、これまで登壇してくれたプレゼンターの活動は、みんな×エール公式LINEから見ることができます。
公式LINEでは、次回の開催情報を受け取れるほか、参加の申し込みや「自分も思いを届けてみたい」という方からのプレゼンター希望も受け付けています。
次は参加者として。
もしかすると、いつかはプレゼンターとして。
ぜひ、公式LINEに登録してください!




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