想いを形にするということ 〜みんな×エールの裏側〜
- 豊岡スマートコミュニティ推進機構 TSC

- 9月2日
- 読了時間: 6分
先日の「みんな×エール vol.6」にご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
いつもの開催レポートは僕、まつじゅんこと、松原潤が担当しているのですが、今回はその役をTSCの若手に譲りました。
その代わりに今回は、プレゼンターを務めた僕自身の視点から
「みんな×エールではプレゼンをどうやって作っているのか」
その裏側に焦点を当てて書いてみたいと思います。

伴走の始まり ― 想いを掘り下げる
伴走といっても、僕たちが代わりに作るわけじゃありません。
あくまでプレゼンターさんの想いを主役にし、その想いがより相手に伝わる形になるように一緒に考える。僕らの役割はその“お手伝い”です。
プレゼンづくりは、最初に「何をやりたいのか」「どうしてそれをやりたいのか」を聞くところから始まります。
ここで大事なのは“想いの根っこ”。
そこをプレゼンターさんと運営メンバーで一緒に探す時間が、プレゼンづくりの出発点になります。
その人がどんな人で、どんな体験を経て、今この想いに至っているのか。
プレゼンの 冒頭でそれをしっかり伝えるからこそ、聞いている人も「なるほど、だからやりたいんだ」と腹落ちして心が動く。僕たちはそう考えています。

構成を一緒に作る
想いを掘り下げたあとは、いよいよ構成づくり。
ここで必ず出てくるのが「話したいことが多すぎる問題」です。
実際、僕自身のテーマ「Toyooka iDOのこれまでとこれから」も最初は10分かかっていました・・・苦笑
持ち時間は5分・・・!半分に削らなきゃいけない。削るのはつらいけど、削っていくうちに「伝えたい軸」がだんだん見えてくるんです。
そして不思議なことに、削ったはずなのにむしろ伝わりやすくなる。
この作業は、僕に限らずプレゼンターにとって、自分のこれまでを振り返り、今の考えを整理する大きなきっかけになります。

亀山さんのエピソード
亀山さんは元学校の先生で、今は塾の講師。
だから人前で話すのは慣れている方でした。
そして最初の打ち合わせから「こんなことをやりたいんです!」と語るその内容が、とにかくワクワクするものだったんです。
聞いている僕の方が胸を高鳴ったのを覚えています。
ただ、みんな×エールで大事にしているのは「やりたいこと」だけじゃなく、その想いの根っこ。
「どうしてそう思うようになったのか」を一緒に紐解いていく中で、亀山さんという人が浮かび上がり、プレゼンに説得力と深みが増していきました。
それが本番につながっていく過程を見られるのは、伴走者としての大きな喜びでした。
岸本さんのエピソード
岸本さんは、職場で人前で話すことはあっても、みんな×エールのように砕けた雰囲気の中で「自分の想い」を語る経験は初めてとのことでした。
最初は「自分にできるかな…」と迷っていましたが、後日「やっぱりやりたいです!」と連絡をいただいたときには、強い決意を感じました。
そこからは一緒に伴走しながら、想いをひとつひとつ形にしていく作業。
僕ら運営も「どうすればもっと伝わるかな?」って一緒に頭をひねって、気づけばこっちも夢中になってました。
打ち合わせを重ねるたびに、岸本さん自身も「だんだん考えが整理されてきた」と手応えを感じている様子で、言葉がどんどんスッキリしていくのを横で見られたのはすごく嬉しかったです。
岸本さんのプレゼンを一緒に考えながら、「プレゼンを作るって、自分の想いを整理する時間なんだ」ってことを、改めて実感させてもらいました。
0次会 ― チームで磨く
本番1週間前には恒例の「0次会(リハーサル)」を行います。
プレゼンターが本番さながらに発表し、集まったメンバー全員でフィードバックする場です。
まずは「よかったところ」を徹底的に褒める。
そのあと「もっとよくなるアイデア」を出し合う。
プレゼンターだけでなく参加者も一緒に“チーム”になって、本番に向けて磨き上げていきます。
今回の0次会は特に印象的でした。
まだリハーサルなのに、3人それぞれのプレゼンがすでに胸を打つ内容で、会場の誰もが感動していました。
僕自身も、岸本さんのまっすぐな想いに泣きそうになり、亀山さんのワクワク感に心が高鳴りました。
「これは今まで以上に熱い会になる」
0次会を終えた時点でそう確信しました。

本番 ― 想いが届く瞬間
本番当日。
僕のプレゼンでは、当時の気持ちを語るうちに感情が込み上げて思わず涙が・・・
しかし、その僕を見た妻が大爆笑。さらに周りの参加者もつられて笑うという、まさかの展開に。
あれは忘れられない瞬間です笑
亀山さんは、初参加とは思えないほど堂々としていて、やっぱり先生は人に伝える力がすごいな、と。
探究学習というまだ馴染みのないジャンルの学習に、興味を持つ参加者さんがたくさんいました。
岸本さんのプレゼンは、静かなトーンなのに想いが真っすぐ伝わってきました。
「熱は声量じゃない」と教えてもらった気がします。
岸本さんの看護に対する真摯な気持ち、そして介護の未来をジブンゴトとして捉える機会になりました。
3人それぞれの想いが、しっかり届いた本番でした。
結び ― 想いをぶつける場としての「みんな×エール」
「人前で発表してください」って言われたら、こう思う方もいるかもしれません。
「え、そんなの自分には無理」って。
でも、僕はこう思っています。
プレゼンは特別な人のものじゃない!
誰でもできます。初めてでも大丈夫。むしろ初めての人こそ大歓迎です。
なぜなら、みんな×エールは“想いをぶつける場”だから。
カッコいいスライドも、流れるようなトークもいりません。
必要なのは「これを伝えたい!」っていう気持ちだけ。
スライドを作ったことがない人も、僕たち運営がちゃんとサポートします。
削ったり足したり、一緒に頭を抱えたりしながら、想いが伝わる形に整えていきます。
その過程で、自分の考えが整理される。
人に伝えることで、想いに覚悟が生まれる。
そして共感してくれる仲間ができる。
だからもし、ちょっとでも心のどこかで「私もやってみたいかも…」と思った方。
是非チャレンジしてみてください!
あなたの想いを聞ける日を、僕たちは楽しみにしています!

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