交通安全教室~八代小学校 2025~
- 豊岡スマートコミュニティ推進機構 TSC
- 9月25日
- 読了時間: 4分
2025年9月20日、八代小学校にて、TSC(豊岡スマートコミュニティ推進機構)による交通安全教室を実施しました。
今回の教室には1年生から6年生までの児童に加え、保護者の方や地域の大人の方々にもご参加いただきました。
データを活用する交通安全教室
この交通安全教室の特徴は、交通安全に関する知識を「データを使って」学んでいただくところにあります。
地域の方々が感じた危険箇所や、子どもたち自身が「ここ危ないな」と思った場所を入力してもらい、それをもとにした「ヒヤリハットマップ」をみんなで確認します。
今年度は、昨年度いただいたデータも組み合わせることで、より多角的に地域の危険箇所が可視化されました。
「感覚」ではなく「実際のデータ」に基づいて地域の安全を考えることができるのが、この教室ならではの大きな特徴です。

前半:データと交通安全を学ぶ
授業は「データってなんだろう?」という問いからスタート。ちょっと難しい内容もありましたが、子どもたちは真剣に耳を傾け、元気に答えてくれました。
続いて、ヒヤリハットマップを見ながら周辺の危険な場所を確認。
さらに「この地域を走る車がどのくらいの速さで走っているか」をデータで学びました。
数字として見えるからこそ、「どんなことに気をつければ事故を防げるのか」をイメージすることができます。

後半:アイデア出しワークショップ
後半は、『自分自身が事故から身を守るためにどんな工夫ができるか』を考えるワークショップ。
今年度は新しい取り組みとして、子どもたちや大人が口に出したアイデアを録音し、それをAIで文字起こし&整形して、その場で画面に表示しました。
わいわい盛り上がる中で、どんどん出てくるアイデア。デジタルを活用した新しい方法でしたが、録音から文字起こしまでの精度が想像以上に高く、参加した先生や市役所の方も「これは今後いろんな場面で使えるのでは」と驚いていました。 現実的なアイデアからユニークな発想まで、子どもも大人も一緒に考えを出し合うことで、交通安全を「ジブンゴト」として考える良い機会になりました。
そして最後は、たくさん出たアイデアの中から「これから気をつけたいこと」として3つを選びました。
左右をよく見る
飛び出さない
時間に余裕を持って行動する
どれも基本的なことではありますが、子どもたち自身が自発的に発表したことに大きな意味があります。
自分たちで決めた約束だからこそ、これからの毎日の行動にもしっかりつながっていくと感じました。

児童・地域の反応
今年度は昨年度に比べて6年生(高学年)の人数が少ない状況でしたが、下級生を中心にとても意欲的に参加してくれました。
たくさん発言してくれた姿が印象的で、地域の大人たちも交えて「一緒に交通安全を考える」場になったことが大きな収穫でした。 教室後に実施したアンケートでは、提示した4種類のデータのうち、「実際に事故が起きた場所のデータ」や「急ブレーキの場所や回数のデータ」が特に印象に残ったと答える児童が多くいました。
全員が「データから危ない場所が分かった」と回答しており、
通学路で思ったより事故が多いことに驚いた
中学校の近くで死亡事故があったことに驚いた
といった声も寄せられました。
数字や地図で危険を実感することで、子どもたちが交通安全をより“ジブンゴト”として捉えてくれたことが分かります。

まとめ
今回の八代小学校での交通安全教室を通じて、
データを使って危険を見える化することの大切さ
子どもたち自身が主体的にアイデアを出すことの意味
大人と子どもが一緒に考えることで地域のつながりが深まること
を改めて実感することができました。
これからも、子どもたちが楽しみながら学び、自分の身を守る力を育む交通安全教室を、地域とともに続けていきたいと思います。
今年度は、このあと市内の小学校でさらに2校の開催を予定しています。
ご興味のある方は、豊岡スマートコミュニティ推進機構(TSC)までお問い合わせください。 豊岡スマートコミュニティ推進機構 toyooka.smart.community@gmail.com